リジョイス聖書日課

マルコ12章 神への愛と人への愛は一つのもの

放送日
2025年4月15日(火)
お話し
石川 亮(芸陽教会牧師)

4月15日(火) マルコ12章

イエスは律法学者が適切な答えをしたのを見て、「あなたは、神の国から遠くない」と言われた。もはや、あえて質問する者はなかった。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書12章34節

神への愛と人への愛は切り離すことができない関係にあります。ある律法学者が主イエスに、「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか」と質問します。これに対して主イエスは、第一の掟として「唯一の神を愛すること」、第二の掟として「人を愛すること」と答えられます。

 律法学者は、「どんな焼き尽くす献げ物やいけにえよりも優れている」と言います。この言葉に対して主イエスは、「あなたは、神の国から遠くない」と言われます。主イエスの言葉は、律法学者をほめる一方で、律法学者の神についての理解の足りなさを指摘するものでした。

 律法学者は「あらゆる掟のうち、どれが第一」かを聞きましたが、しかし、主イエスは、第一の掟として「神を愛すること」、第二の掟として「人を愛すること」を挙げておられます。主イエスがこのようにお答えになった真意は、神への愛と人への愛が、切り離すことのできない一つの関係であることを示されることにありました。

 神を愛することは人を愛することを伴うものです。神を愛すると言っても人への愛がなければ、神を愛することではありません。私たちが、自ら欠けと罪深さと認め、神を愛し、神に委ね、神の国に生きるのなら、人を愛する者へと変えられていくのです。

 【祈り】

 神よ。私たちが、あなたと人を愛し、神の国に生きる者となさしめてください。