4月12日(土) 詩編80編
神よ、わたしたちを連れ帰り
御顔の光を輝かせ
わたしたちをお救いください。(詩編80:4)
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編80編4節
詩編80編には、国の滅亡と荒廃に伴う詩人の嘆きの祈りが記されています。「万軍の神、主よ、あなたの民は祈っています。…あなたは涙のパンをわたしたちに食べさせ、なお、三倍の涙を飲ませられます。わたしたちは近隣の民のいさかいの的とされ、敵はそれを嘲笑います」と、神に苦悩を訴えています(5〜7節)。
そのような中で、詩人は「わたしたちを救うために来てください」(3節)、「万軍の神よ、立ち帰ってください」(15節)と、神の到来と顕現を祈り求めます。そして、「(万軍の)神よ、わたしたちを連れ帰り、御顔の光を輝かせ、わたしたちをお救いください」(4、8、20節)と、三回も繰り返し、主の御顔の光が輝かされるならば、神の救いが与えられることを語るのです。
アロンの祝福には、「主が御顔を向けてあなたを照らし、あなたに恵みを与えられるように。主が御顔をあなたに向けて、あなたに平安を賜るように」とあります(民6章25、26節)。主イエスが弟子たちに栄光の姿を示されたとき、「顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった」と書かれています(マタ17章2節)。
どんな圧倒的な暗闇の状況の中でも、主の御顔の光が私たちに輝かされるならば、私たちは恵みと平安を与えられるのです。
【祈り】
暗闇の中でも、御顔の光を輝かせて、私たちをお救いください。