4月6日(日) ヨハネ12章1-8節
そのとき、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ持って来て、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書12章3節
主イエスが十字架で死なれる過越祭の六日前の出来事です。主イエスはベタニアの村を訪れ、ラザロや他の人びとと共に食事の席に着いていました。そのとき、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油1リトラ(約326グラム)を主イエスの足に注ぎかけたのです。金額にすると、労働者の年収に相当する香油でした。
その場にいたユダは「なぜ、この香油を三百デナリオンで売って、貧しい人々に施さなかったのか」とマリアを叱責します。他の弟子たちも憤慨したと、マタイによる福音書は伝えています。ある意味でもっともな指摘であり、常識的な反応でしょう。
しかし、このときマリアがしたことは何かと言えば、それは礼拝です。この地上を歩まれ、多くの人びとに寄り添い、悪と戦い、いよいよ十字架に向かわれる主イエスの足に、マリアは香油を注いだのです。彼女なりの精一杯の礼拝でした。周りの人たちの目には、それが異常な行為に映ったのでしょう。しかしマリアが異常だったのではなく、キリストの愛が普通ではないのです。その愛で愛され、多く赦された者たちが感謝を表そうとすれば、普通ではなくなるのです。ナルドの香油でもまだ足りない。これが、多く愛されたマリアの気持ちだったのではないでしょうか。
【祈り】
神さま、私たちも多く愛され赦していただいた者たちです。きょうも感謝の礼拝へと導いてください。