3月28日(金) ヨシュア5章
そのとき、主はヨシュアに、火打ち石の刃物を作り、もう一度イスラエルの人々に割礼を施せ、とお命じになった。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨシュア記5章2節
神の奇跡の御業によって、イスラエルの民は、ヨルダン川を渡ることができました。いよいよ約束の地、カナンの地に攻め上ることになります。そのとき、神はまずイスラエルの民に割礼を施すよう、ヨシュアに命じます。出エジプトのとき、すでに割礼を受けていた民は、主の御声に聞き従わなかったために、荒れ野の四十年の旅の間に死に絶えてしまいました。一方、荒れ野で生まれた者は一人も割礼を受けていません。それで、新しい世代の民は全員割礼を受けました。割礼は契約のしるしです。
次に、民はエリコの平野で過越祭を祝います。これも、シナイの荒れ野以来四十年ぶりのことです。過越祭は割礼を受けた者だけが祝うことができます(出12章47〜49節)。
新しい世代が割礼を受け、過越祭を祝うことによって、神との契約が確認されたのです。それは裁きとしての四十年の旅の終わりを示すと同時に、カナンの地を与えることが神の約束であることの再確認となります。そのことを示すかのように、主の軍の将軍がヨシュアに現れたことが記されます(13〜15節)。いよいよ約束の実現に向かうのです。
神の契約、神の約束は、人間の側の罪や弱さにもかかわらず、主の恵みによって途切れることなく、貫かれます。神の約束を信じ続けましょう。
【祈り】
神の契約の民として、ふさわしく歩めるよう、お導きください。