3月26日(水) ヨシュア3章
「生ける神があなたたちの間におられて、カナン人、…エブス人をあなたたちの前から完全に追い払ってくださることは、次のことで分かる。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨシュア記3章10節
イスラエルの民がカナンの地に入るにあたり、まずヨルダン川を渡ります。かつての葦の海の奇跡を経験した世代は、エフネの子カレブとヌンの子ヨシュアの二人だけです。今度は新しい世代が、せき止められたヨルダン川を渡るという奇跡を経験します。
雪解けと春の雨で水が満ち満ちていて、川は到底渡ることなどできません。しかし、契約の箱が先だってヨルダン川を渡ることによって、水が壁のように立ち、民はすべて川を渡ることができました。
この出来事によって、生ける神が民と共におられて、カナンの地の先住民を完全に追い払ってくださることが分かるというのです。
「生ける」というのは、ユダヤ人の発想では、命があるというだけではありません。活動しないと、生けるとは言わないのです。ですから、植物は死んでいて、動物は生きていると言います。「生ける神」とは、偶像と違って命があるというだけではありません。具体的に活動するということです。民に働きかけ、御業をなし、救ってくださる神ということです。ヨルダン川の奇跡を通して、そのことが分かるというのです。神は今も御自身の民と共にいて、語りかけ、働きかけ、御業をなしておられます。
【祈り】
生ける神よ、かつてと同じように、今も生き生きと御業をなしておられることを覚えて、感謝します。