リジョイス聖書日課

詩編76編 私たちが真に恐るべき方

放送日
2025年3月15日(土)
お話し
遠山信和

3月15日(土) 詩編76編

神は裁きを行うために立ち上がり
地の貧しい人をすべて救われる。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編76編10節

アッシリアの王センナケリブがユダに侵入して都エルサレムを包囲し、しかし、一夜にして退却せざるを得なかった出来事は、神の偉大さと栄光を覚える記念すべき出来事でした。すでに北イスラエルは滅亡していましたので、「ユダ」と「イスラエル」は同義的に用いられています。2節の「サレム」はエルサレムの古い呼び名です。「エルサレム」とは「平和の町」「平和の基礎」を意味します。5節の「餌食の山々」はアッシリアを指すものと思われます。

 8節に、「あなたこそ恐るべき方。怒りを発せられるとき、誰が御前に立ちえよう」とあります。主イエスは、「体を殺しても、その後、それ以上何もできない者どもを恐れてはならない。だれを恐れるべきか、教えよう。それは、殺した後で、地獄に投げ込む権威を持っている方だ。そうだ。言っておくが、この方を恐れなさい」と言われました(ルカ12章4、5節)。

 私たちが真に恐れるべきお方は、「裁きを行うために立ち上がり、地の貧しい人をすべて救われる」お方です。すべての権威を持っておられる神の裁きがあることを心に留めましょう。その本当に恐るべきお方が私たちを救い出してくださいます。私たちは、救いのゆえにこそ神を恐れます。真心から主に聞き従う者として生きることができますように。

 【祈り】

 罪人を罪から救い、御もとに招いてくださる恵みを感謝いたします。