リジョイス聖書日課

詩編75編 公平な裁き主であるまことの神

放送日
2025年3月8日(土)
お話し
遠山信和

3月8日(土) 詩編75編

神が必ず裁きを行い
ある者を低く、
ある者を高くなさるでしょう。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編75:8

アッシリアの王センナケリブがエルサレムの都を包囲したことがありました。主の特別な介入により、一夜にしてセンナケリブが敗退したという出来事です。「わたしは驕る者たちに、驕るなと言おう」(5節)には、悪人に対する神の預言的な裁きの告知が示されています。センナケリブの軍勢をひきいたラブ・シャケの高慢無礼な言葉を思い起こさせます(イザ36、37章)。

 神は、「わたしは必ず時を選び、公平な裁きを行う」とおっしゃいます(3節)。「神が必ず裁きを行い、ある者を低く、ある者を高くなさる」のです。イザヤ書33章22節には、「まことに、主は我らを正しく裁かれる方。…主は我らの王となって、我らを救われる」とあります。

 9節の「杯」は人の苦難を示しています。21世紀に生きる私たちも、戦争や災害、疫病などさまざまな苦難を経験します。人類が罪に堕ちて以来、この世はいつも不安定で破壊的でした。それは、人間が創造主の主権を認めることなく、人間中心主義で、自らの主権をもって歩んできたからです。しかし、主なる神がご自身の御業を行われる時が来ます。私たちは、高い者を低くし、低い者を高くする主なる神をほめたたえて歩みます。

 【祈り】

 すべては神の御手のうちにあることを覚えて、主の前に正直に、誠実に御心を求めて歩み続けていくことができますように。