あさのことば

恵みの言葉

放送日
2008年7月18日(金)
お話し
川杉安美(綱島教会牧師)

川杉安美(綱島教会牧師)

メッセージ: 恵みの言葉

 ご機嫌いかがですか。網島教会の川杉安美です。

 パウロというキリスト教の代表的な伝道者がいました。旅をしながら色々なところにキリスト教のことを伝えていった人です。そのパウロは小アジアのエフェソという町では、珍しく2年以上も滞在して、キリスト教の事を教えました。そのエフェソの人たちにお別れをする場面が聖書に記されています。別れた後、パウロは迫害のために投獄されるか苦難に遭う、そういう運命が待っていることを知っていました。ですから、もう二度とエフェソの人たちに会うことはない、という覚悟のもとで、別れの挨拶を交わしたわけです。いわば遺言のようなものでした。そのときパウロは言いました。

 「今、神とその恵みの言葉とにあなたがたをゆだねます。この言葉は、あなたがたを造り上げ、聖なる者とされたすべての人々と共に恵みを受け継がせることができるのです。」

 恵みの言葉にゆだねる、今日で言えば、聖書にあなたがたを委ねるということになるでしょう。もう二度とエフェソの人々と会うことはない、自分は死ぬかもしれない、そういう中で、神様の言葉にゆだねるというわけです。自分はいなくなるけれども、神様の言葉が、エフェソの人たちを造り上げ、恵みを与えるのだということです。それが、パウロの別れの言葉でした。

 そういえば、クリスチャンの詩人であった八木重吉という人が、こんなことを言っています。
「わたしは一生の自分の行いがすべていけないことであっても、聖書を人にすすめたことは、いいことであったと信じて死ぬことができると思います。」

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