賠償の献げ物イエス・キリスト | レビ記 5章14-26節

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レビ記 5章14-26節

祭司がその賠償の献げ物の雄羊をもって彼のために罪を贖う儀式を行うと、彼の罪は赦される。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 レビ記 5章16節

賠償の献げ物イエス・キリスト

レビ記の冒頭にはさまざまな献げ物についての規定が並んでいますが、その中で今も私たちの救いに直接関わるのが「賠償の献げ物」です。人が「過ちを犯し、禁じられている主の戒めを一つでも破った場合」、無傷の羊を「賠償の献げ物」としなければならず、それによって「責めを負ったすべてのことに赦しが与えられる」と定められています。

その「賠償の献げ物」こそ、救い主の受難を語るイザヤ書53章で「彼は自らを償いの献げ物とした」と言われる「償いの献げ物」のことです。「彼が刺し貫かれたのはわたしたちの背きのためであり、彼が打ち砕かれたのはわたしたちの咎のためであった」というつらさ、「道を誤り、それぞれの方角に向かって行った、そのわたしたちの罪」に悩む弟子たちを、イザヤ書はこのレビ記の「賠償の献げ物」に出会わせたのです。それによって「わたしたちに平和が与えられ、わたしたちはいやされた」ことを理解した弟子たちは、罪赦された自分たちとして再出発することができたのでした。

私たちの「賠償の献げ物」イエス・キリストによって、きょう、私たちも新たに出発しましょう。

【祈り】

私たちが自分の罪をつらく自覚するたびに、「賠償の献げ物」イエス・キリストが、その自分のためにこそ献げられたことを思い出させてください。主の御名によって。

赤石 純也(伊丹教会)