クリスマスによる希望 | ローマの信徒への手紙 8章18-25節

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ローマの信徒への手紙 8章18-25節

被造物は、神の子たちの現れるのを切に待ち望んでいます。被造物は虚無に服していますが、それは、自分の意志によるものではなく、服従させた方の意志によるものであり、同時に希望も持っています。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ローマの信徒への手紙 8章19節~20節

クリスマスによる希望

クリスマスは、この世界に揺るがぬ希望が投げ込まれた日です。人間は決して滅びることはないという事実。また、人間のために創造された世界も滅びることはないという事実が確定したからです。それどころか、全被造物が神の子の栄光の自由に完全にあずかれる保証まで与えられました。なぜなら、もしすべての人間が滅びれば、人間となられた主イエスも滅んでしまうからです。

あの夜、思いがけず家畜小屋にいた動物たちや羊飼いに導かれた羊たちにも、降誕による祝福と希望が分かち与えられました。彼らは被造物を代表するようにして御子なる赤ちゃんを礼拝し、祝福にあずかりました。

巷のクリスマスの夢や希望とは、自分の暮らしがより豊かになること、自分の願いが実現することなのでしょう。しかし、御子がもたらした夢や希望とは、世界が未だ見たことのない壮大なものでした。ここに真の希望があります。ですから、偽りの希望にあらがって、今ここで聖霊による神の子の自由に生きて参りましょう。真の希望を告白し、大きな明日を夢見て、きょうの務めを果たすのです。

相馬 伸郎(名古屋岩の上教会)