サムエル記上 25章
ダビデはアビガイルに答えた。「イスラエルの神、主はたたえられよ。主は、今日、あなたをわたしに遣わされた。あなたの判断はたたえられ、あなたもたたえられよ。わたしが流血の罪を犯し、自分の手で復讐することを止めてくれた。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 サムエル記上 25章32節~33節
復讐を止められる主
坂尾 連太郎(南与力町教会)
ダビデはアビガイルに答えた。「イスラエルの神、主はたたえられよ。主は、今日、あなたをわたしに遣わされた。あなたの判断はたたえられ、あなたもたたえられよ。わたしが流血の罪を犯し、自分の手で復讐することを止めてくれた。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 サムエル記上 25章32節~33節
坂尾 連太郎(南与力町教会)
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ダビデは、ナバル(「愚か者」という意味の名)に食べ物を恵んでくれるよう求めました。ダビデはナバルの羊飼いたちをこれまで守ってきたからです。しかしナバルはダビデを侮辱し、その求めを拒みました。ダビデは怒り、400人の兵を武装させ、復讐しようと進んでいきました。
一方、ナバルには彼とは対照的に聡明で美しい妻がいました。彼女は従者から報告を受けるとすぐさま食べ物を用意し、ダビデのもとに向かいました。そして彼に会うとひれ伏して謝罪し、「主の戦い」を戦うべきダビデが、個人的な復讐によって流血の罪を犯すことのないよう説得しました。それによってダビデは復讐を思いとどまり、彼女を遣わしてくださった主をほめたたえました。そしてナバルには主ご自身からの裁きが下されたのです。
私たちも自分が侮辱されると、ついかっとなり自分でやり返そうとするかもしれません。しかし主はそのような復讐心をとどめ、私たちが罪を犯さないように守ってくださいます。復讐は自分ですべきではなく、主にお任せすべきなのです。