理不尽な苦しみの中で | サムエル記上 19章

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サムエル記上 19章

「彼が自分の命をかけてあのペリシテ人を討ったから、主はイスラエルの全軍に大勝利をお与えになったのです。あなたはそれを見て、喜び祝われたではありませんか。なぜ、罪なき者の血を流し、理由もなくダビデを殺して、罪を犯そうとなさるのですか。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 サムエル記上 19章5節

理不尽な苦しみの中で

ダビデはサウル王から命を狙われ、逃げ続けなければなりませんでした。ダビデがサウルに対して何か罪を犯したわけではありません。むしろダビデはサウルに命じられた通りに戦い、ことごとく勝利を収めました。主が彼と共におられたからです。最初はサウルもそれを喜んでいたでしょう。しかしやがてダビデに嫉妬し、恐れるようになりました。そして遂には「罪なき者の血を流し、理由もなくダビデを殺して、罪を犯そう」としたのです(5節)。それはダビデにとっては理不尽な苦しみでした。

ダビデは自分を突き刺そうとしたサウルの槍から逃れ、妻の助言によって家の窓からつり降ろされ、難を免れました。またダビデを捕らえるためにサウルが遣わした使者の上には神の霊が降り、預言する状態となり無力にされました。最後に自ら出向いたサウルも一昼夜、裸のまま倒れるという醜態をさらすことになりました。

私たちも忠実に働きながら、理不尽な苦しみを受けることがあるかもしれません。しかし主はいつも必要な助けと逃れの道を与え、私たちを守ってくださいます。

坂尾 連太郎(南与力町教会)