遠く離れた貧しい人にも福音を | ルカによる福音書 4章21-30節

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ルカによる福音書 4章21-30節

「確かに言っておく。エリヤの時代に3年6か月の間、雨が降らず、その地方一帯に大飢饉が起こったとき、イスラエルには多くのやもめがいたが、エリヤはその中のだれのもとにも遣わされないで、シドン地方のサレプタのやもめのもとにだけ遣わされた。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 4章25節~26節

遠く離れた貧しい人にも福音を

主イエスは郷里のナザレに帰って来られました。主は安息日に会堂で、イザヤ書の御言葉を朗読し、「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」とおっしゃいました。「貧しい人に福音を告げ知らせる」救い主とはご自分のことであると、故郷の人びとに明らかにされたのです。

その話を聞いた人びとは皆、主イエスをほめ、その恵み深い言葉に驚きました。しかし、主の近くにいたはずの彼らは主イエスを「ヨセフの子ではないか」と言い、神の子メシアと信じることはなかったのです。主はそのような人びとに、預言者が故郷では歓迎されないことを語ります。

エリヤはシドン地方に遣わされましたが、そこは異邦の国で、エリヤが戦ったアハブ王の妻イゼベルの出身地でした。つまり、当時、もっとも救いには遠いと思われる場所にいたやもめのところに、エリヤは遣わされたのでした。

主イエスは、そのように神から遠く離れた貧しい人にも福音を告げ知らせておられます。キリストに近い者とされた私たちは、この主の宣教の働きを喜んで受け入れたいと思うのです。

佐野 直史(銚子栄光教会)