弟子の足を洗う主イエス | ヨハネによる福音書 13章1-17節

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ヨハネによる福音書 13章1-17節

イエスは、父がすべてを御自分の手にゆだねられたこと、また、御自分が神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り…たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い…ふき始められた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 13章3節~5節

弟子の足を洗う主イエス

主イエスが弟子たちの足を洗われたことを記念して、教会の暦では受難週の木曜日を洗足の木曜日と呼んでいます。この時、主イエスは父からすべてがご自分に委ねられたことを悟り、食卓の席を立ち弟子たちの足を洗われました。

マタイ福音書は、主イエスが天と地の一切の権能を授けられたことを、復活の後に記しました。ヨハネ福音書は、そのことが既に十字架に向かう前日の木曜日に起こっていると記しています。

ここには、すべてを委ねられた王であられる主イエスが、弟子たちの足を洗い、弟子たちを愛し抜かれ、その愛のゆえに低きに立ち、十字架に向かわれることが示されています。また、上着を脱ぐことは命を脱いで置くことを示し、弟子たちの足を洗うことは人々の奴隷として仕えることを示し、再び上着を着ることは命を受けることを示しています。

ですから、上着を脱ぎ、着ることで、奴隷として低いところに立つ姿を示す洗足の行為は、これから、主イエスが十字架において犠牲となられ、そののち復活される歩みを示しています。

小峯 明(船橋高根教会)