絶大な神の力に生かされる | テモテへの手紙二 4章

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テモテへの手紙二 4章

わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、信仰を守り抜きました。今や、義の栄冠を受けるばかりです。正しい審判者である主が、かの日にそれをわたしに授けてくださるのです。…だれにでも授けてくださいます。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テモテへの手紙二 4章7節~8節

絶大な神の力に生かされる

6節でパウロは、自分は「いけにえとして献げられています」と語っています。彼は殉教の死を目前にして、自分の人生を振り返っているのです。「戦いを戦い抜き」、「道を走りとおし」、「信仰を守り抜き」という言葉によって、パウロのやり遂げた満足感と、人としての力強さが伝わってきます。

しかし、一方でパウロはコリントの信徒への手紙二で、「キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう」(12章9節)と語っています。彼はキリストをとおして、自分という人の弱さと、キリストという神の力を鋭く感じていた人でした。そう考えるならば、パウロの背後には、弱さを全面的に用いてくださる、絶大な神の力が働いていたことがわかります。

信仰によってキリストに結ばれたキリスト者の人生もまた、神の力によって一つ一つの使命を成し遂げる人生です。困難を神の力によって乗り越えることのできる人生です。そして再臨の日に、「善い忠実な僕だ。よくやった。多くのものを管理させよう」と言われて、「義の栄冠」を受ける人生なのです。

玉井 宣行(所沢ニューライフ教会)