あさのことば

ウィルソン

放送日
2008年1月25日(金)
お話し
芦田高之(新浦安教会牧師)

芦田高之(新浦安教会牧師)

メッセージ: ウィルソン

 いかがお過ごしですか。新浦安教会の芦田高之です。

 今日は映画のお話をします。ずいぶん前の映画ですが、Cast Awayという映画があります。ある有名なアメリカの宅配便の会社のモーレツ社員のお話です。

 このモーレツ社員の男性が、ある時、宅配便を満載した会社の飛行機に乗って遠い仕事先からアメリカに帰る途中、事故は起こりました。大嵐の中を飛ぶうちに操縦不能になって、結局、南の海に墜落してしまったのです。数名の乗組員はすべて死亡。ただ一人、この男性社員だけ、奇跡的にも助かりました。彼が流されて行き着いた場所が小さな無人島だったのです。ここで一人暮らしを何年もこの人はしました。しゃべる相手もいません。だんだん正気を失っていきます。そんなとき、彼がしたことが、流れ着いた数々の宅配便の漂流物のうちの一つ、バレーボールに話しかけることでした。バレーボールに、怪我をした自分の手の血で顔を書きます。そして、そのボールにウィルソンという名前をつけて、いつも語りかけるのです。
 勿論、ただのバレーボールですから、応答などありません。でも、いいんです。この男性は、自分が人間であり、だれか話し相手を造ることで自分が人間であることを保てたのです。

 私たちは、話し相手が必要な存在として造られています。ボールにではなく生きた相手が必要です。神様は、どんな時にでも私たちの言葉に耳を傾けてくださる、本当のConversation partnerです。

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