あさのことば

人生は空しいのでしょうか

放送日
2010年5月21日(金)
お話し
山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: 人生は空しいのでしょうか

 いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
 人生は儚くて空しいものと感じることがあります。聖書の中にも人生の儚さを表現した言葉があります。たとえば詩編103編にはこんな言葉があります。
 「人の生涯は草のよう。 野の花のように咲く。風がその上に吹けば、消えうせ 生えていた所を知る者もなくなる。」(103:15-16)

 確かに後々の世まで名を残すほど偉業を成し遂げる人はそう多くはありません。繰り返しの様な毎日を生きるのが精いっぱいで、気がつけばあっという間に老いの坂道にさしかかってしまいます。そんな短い生涯を振り返るときに、人生はなんと儚く空しいものだろうという思いがひしひしと胸に迫ります。

 人は自分の人生の儚さを、瞬く間に散ってしまう野の花のようにたとえますが、その野の花と人間について、イエス・キリストはおっしゃいました。「今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。」(マタイ6:30)

 人生は空しいものでも儚いものでもありません。そこに神の関心が注がれていることに気づくとき、短く儚いと思われるこの人生も、神の恵みに満ちた充実したものであると悟ることができるのです。

 今日の言葉…「今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。」マタイによる福音書6章30節

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