櫻井良一(東川口教会牧師)
メッセージ: 勘違いされた聖書の言葉
ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
以前、わたしが友人から聞いたお話です。ある牧師が誰もいないはずの教会の礼拝堂に入って行きました。するとそのベンチに、一人の見知らぬ男の人が横になって寝ていたというのです。驚いた牧師が「あなた、そこで何をしてるんですか」と尋ねると、その男の人は「この教会の前に出されている看板にちゃんと書いてありましたよ」と答えました。
実はその教会の前には「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」というイエス様の言葉が書かれていたのです。だからこの男の人は「教会は疲れた人が自由に休息できる場所なのだ」と思って、ここに来て寝ていたというのです。
イエス様の語られたこの言葉は教会堂が休息室であるということを表すのではありません。むしろ、イエス様はわたしたちすべての人間を「疲れた者、重荷を負う者」だと呼んで、ご自分が与えることができる真の休息を受けるようにと招いてくださっているのです。イエス様はわたしたちが自分の人生で味わう疲れ、背負い続けている重荷の本当の原因を知り、そこからわたしたちを解放してくださるためにやって来てくださった方だからです。ですから、このイエス様の招きの言葉の対象の中には今この放送を聞いてくださっている、あなた自身の存在もちゃんと含まれているのです。
聖書の言葉
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」。マタイによる福音書11章28節です。
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