山下正雄(ラジオ牧師)
メッセージ: 乾いた一片のパンの満足
いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
旧約聖書の箴言にこんな言葉があります。
「乾いたパンの一片しかなくとも平安があれば いけにえの肉で家を満たして争うよりよい。」
箴言17章1節の言葉です。
ここには二組の相容れない要素があります。「平安」と「争い」。そして「一片の乾いたパン」と「ふんだんな犠牲の肉」です。
普通は限られた少ないものを巡って争いが起こります。ここに出てくる情景はそれとは異なります。満ち足りたものを巡って、なお争いが起こる状態です。いけにえの肉で家を満たしても、それでも争いが絶えない人間の姿です。それが現実に起こるのが罪深い人間社会です。
しかし、それを克服すべきこと、と心に描くことができるのも同じ人間です。乾いた一片のパンを分かち合い、平和と満足の中で生きる方がよい、と心からそれに同意できるのが人間です。ただ、その生き方をどう実現するのか、戸惑いを覚えているのも人間です。結局のところ、何によって心の満足を得ようとしているのか、そこに行き着きます。神の恵みに満足を見出す人だけが、乾いた一片のパンに満足し、平安に生きることができる人です。
今日の御言葉…「乾いたパンの一片しかなくとも平安があれば いけにえの肉で家を満たして争うよりよい」箴言17章1節
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