あさのことば

永遠を思う心

放送日
2010年5月20日(木)
お話し
山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: 永遠を思う心

 いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
 「電車に乗るときには、近くのものを見ていると目が回ってしまう」と教えてくれたのは、番組のリスナーでした。それは乗り物酔いを防ぐ方法を教えてくれたのではありません。人生の歩み方を教えてくれたのでした。

 目の前に起こることばかりを気にし過ぎると、心が疲れてします。気にしないように努めても、今日明日のことを片づけないことには、その次のことが進まないような気がして、いつも自分の足元のことばかりに時間をたくさん使ってしまいます。もちろん、そうしなければならない大切なこともあります。
 しかし、そんな日々で目が回ってしまって、自分が何のためにどこへ向かっているのかが分からなくなってしまったら、それこそ人生は空しいと後悔してしまいます。
 電車に乗るときに、目の前を過ぎ去る電柱を気にする人はいません。遠くに流れる景色をゆっくりと眺めながら目的地に向うことができれば、気持ちも心も穏やかです。

 聖書には「神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる」とあります。せっかく永遠を思う心を与えられながら、瞬時瞬時のことで心がいっぱいになってしまうのはもったいないことです。いえ、永遠を思うときにこそ、すべてが時宜にかなって美しく造られていることを見る目が養われるのではないでしょうか。

 今日の言葉…「神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。」旧約聖書コヘレトの言葉 3章11節

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