
川杉安美(草加松原教会牧師)
メッセージ:旧約聖書とクリスマス
いかがお過ごしでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
聖書には、「旧約聖書」と「新約聖書」があります。簡単に言うと、旧約聖書はイエス・キリスト以前のことが記され、新約聖書はイエス・キリストとその後のことが記されています。
旧約聖書は、最初の「創世記」から最後の「マラキ書」まで、全部で39の書物が集まって構成されています。その39の書物を比べると、古いものから新しいものまで、書かれた年代は、数百年の隔たりがあります。書いた人も、祭司などの宗教家もいますが、羊飼いもいれば、王もいたり、実にバラエティに富んでいます。
それだけ年代も書いた人もバラバラなのに、39の書物が一つの聖書としてまとまり、テーマが一貫しているというのは、まことに不思議なことです。
最初に言ったように、旧約聖書は、イエス・キリストの到来を目指して記されている、と言えます。そのことを考えると、イエス・キリストを遣わすことを計画された神様、また、そのことをずっと歴史の中で示し続けてきた神様が、背後におられるということを認めざるを得ません。
イエス・キリストの誕生というクリスマスの出来事は、旧約聖書の最初の創世記にある約束から始まって、どの家系に生まれるとか、どの場所で生まれるとか、どういうふうに生まれるとか、ずっと歴史の中で、イスラエルの民に示されてきました。それが、本当にクリスマスのときに実現したのです。
イエス・キリストの誕生を旧約聖書と照らし合わせて見るとき、確かに神様がこの歴史の中で働いておられる、と認めざるを得ないのです。









