12月24日(水) ルカ1章39-56節
「身分の低い、この主のはしためにも
目を留めてくださったからです。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ルカによる福音書1章48節
クリスマスは一年の終わりの時でもあります。この一年で出会った人びとの視線を思い返します。感謝の言葉や陰での努力を認められたことは大きな励ましです。しかし反対に、周りの人びとに向けられた視線によって傷ついたこともあったのではないでしょうか。私たちはしばしば、他人の評価が自分の価値のすべてであるかのような感覚に縛られてしまいます。しかし、聖書はそれよりも確かな神の視線を告げています。
天使から受胎告知を受けたマリアの賛美、「マリアの賛歌」は非常に有名です。マリアは神を賛美する理由を最初に述べています。マリアがなぜ賛美をささげるのか。それは、主なる神がわたしに「目を留めてくださった」からです。
天地を造られた方が自分を見ておられる。その目線がマリアに喜びと賛美の言葉を与えました。他人の評価が揺らいでも、創造主の変わらぬ視線が私たちの価値の土台です。
一年の歩みには成功も失敗もあり、振り返れば喜びと後悔が複雑に交錯します。この時こそ、私たちは創造主が与えてくださった救い主イエス・キリストの降誕を静かに思い起こしたいと思います。御子の誕生は、人間の物差しを超えた神の愛と価値を告げ知らせています。
【祈り】
わたしに目を留め、救い主イエス・キリストを与えてくださり感謝します。









