11月29日(土) エフェソ6章
また、救いを兜としてかぶり、霊の剣、すなわち神の言葉を取りなさい。…絶えず目を覚まして根気よく祈り続けなさい。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エフェソの信徒への手紙6章17-18節
この手紙の最後となる6章は、子と親、奴隷と主人という当時の社会における身近な人間関係において、信仰者としてふさわしく生きることを教えます。立場や身分の違いはあっても、同じ主を信じる者たちは、主が求められる善いことを行っていきます。
そうした身近な教えに続いて、手紙は最後に私たちを霊的な世界へと導きます。「悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい」(11節)。信仰者は、罪の中にある人間の背後に、「暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊」(12節)といった存在があることを認め、それらと戦わなければなりません。そのために身に着けるべき神の武具がいくつも挙げられます。その中で特に重要なものは、御言葉と祈りです。手紙の著者パウロ自身も、「わたしが適切な言葉を用いて話し、福音の神秘を大胆に示すことができるように、わたしのためにも祈ってください」と教会に願っています(19節)。
御言葉を読み、語り、また祈るということは、信仰生活における日常的な営みです。しかし、そのささやかな営みこそが、大きな戦いのための武具となります。日々、御言葉と祈りによって歩んでいきましょう。
【祈り】
神よ、あなたの武具を身に着けて、悪と戦うことができるように、日々の信仰生活をお導きください。









