10月5日(日) ルカ17章1-10節
「もし兄弟が罪を犯したら、戒めなさい。そして、悔い改めれば、赦してやりなさい。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ルカによる福音書17章3節
「つまずきは避けられない」(1節)。私たちは皆、罪ある者ですから。大きい者でも小さい者でも罪を犯しますが、小さい者が大きい者から罪を非難され、突き放されると、つまずいてしまいます。ですから、「もし兄弟が罪を犯したら、戒めなさい。そして、悔い改めれば、赦してやりなさい」と、主イエスはおっしゃいます。
しかし、これは簡単なことではありません。罪を戒め、悔い改めた相手を赦す。そのような場面を私たちはどれくらい、目にしたことがあるでしょうか。弟子たちは、信仰を増してくださるようにと主イエスに願いました。ここで弟子たちのことが突然、「使徒」と呼ばれます(5節)。原文では「遣わされた者」という言葉ですが、ここに、キリストの命を受けて働くことについて教えられています。主イエスは「からし種一粒ほどの信仰」があれば良いとお答えになりました(6節)。信仰とは「ある」か「ない」かだと答えられたのです。信仰を増して、自分が大きくなればできるという考えが間違っていたのです。
主イエスは、仕えることを教えられます。遣わされての働きは自分が主人になることではなく、仕えることです。それが、信仰が「ある」ということであり、それでこそ、罪を戒め、悔い改めた相手を赦すことができるのです。
【祈り】
主よ、私たちに、まことに主に仕えるまことの信仰をお与えください。