伊藤築志(田無教会牧師)
メッセージ:信仰とは…
おはようございます。東京都西東京市、田無教会の牧師をしております、伊藤築志です。
キリスト教会では、よく「信仰、信仰」と言います。では、「信仰」って、一体なんなのでしょうか。聖書においては、次のように定義されています。「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。」(ヘブライ11:1)望んでいる事柄?確信?確認?…なんだか難しいな、と感じるかもしれませんね。少しずつ解説いたします。
まず、「信仰とは、『神様がおられる』という望みを、確かなこととして信じる」ことです。これは例えば、「神様がいればいいのにな」と空想することとは違います。空想するのは自由ですが、根拠に乏しく、不確かです。そのような空想に人生を懸けることはできないでしょう。
他方で、「神様はおられるよ」と示す聖書の言葉を根拠にすれば、その望みを確信し、人生を懸けることができます。実際、聖書は、「神様がいる」という望みに人生を懸けた多くの人を紹介しています。あなたの周りにも、そのような人がいるかもしれません。これが、信仰のひとつの側面です。
もうひとつ、「信仰とは、『神様がおられる』という見えない事実を確認する」ことでもあります。神様がおられること…これは目に映らない次元のことで、科学的な証明もできません。しかし、神様が私たち人間に働きかけてくださると、神様をまるでこの目で見たかのように、はっきりと確認できます。
このように、信仰は、人間の内側から湧き上がってくるものではなく、神様からの働きかけと語りかけによって与えられるものなのです。