8月23日(土) 詩編94編
いかに幸いなことでしょう、主よ、あなたに諭され、あなたの律法を教えていただく人は。その人は苦難の襲うときにも静かに待ちます。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編94編12-13節
詩編94編では、神に逆らう者と、神に従う者とが対比して語られ、特に神に逆らう者の傲慢さ、非道さが鮮明に記されています。
「主よ、彼らはあなたの民を砕き、あなたの嗣業を苦しめています。やもめや寄留の民を殺し、みなしごを虐殺します。そして、彼らは言います、『主は見ていない。ヤコブの神は気づくことがない』と」(5〜7節)。
今も世界には、同様のことが起きています。特に虐殺の矛先が貧しい者、弱い者、子どもや女性に向かうとき、私たちも「主よ、報復の神として…誇る者を罰してください」と叫びたくなります。しかし、主なる神が見ておられない場所、気づかない非道な行為はありません。
詩人は神に従う者についても言及します。「いかに幸いなことでしょう、主よ、あなたに諭され、あなたの律法を教えていただく人は。その人は苦難の襲うときにも静かに待ちます」。
詩人は、悪を行う者の矛先がたとえ自分に向けられたとしても、神の言葉、教えの中で「静かに待つ」といいます。ですが、これはあきらめではありません。最悪の状況にあっても精いっぱいの抵抗をし、そして主の裁きを待つのです。詩人の確信は22節。「主は必ずわたしのために砦の塔となり、わたしの神は避けどころとなり、岩となってくださいます」。
【祈り】
あなたに全き信頼をおいて主の裁きを待つことができますように。