7月3日(木) エゼキエル2章
「恥知らずで、強情な人々のもとに、わたしはあなたを遣わす。彼らに言いなさい、主なる神はこう言われる、と。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エゼキエル書2章4節
「恥知らずで、強情な人々」のもとに、一人の人が遣わされて、主の言葉を語りました。「恥知らず」とは、神の言葉に心を動かされないということです。さらに「強情」とは、自分たちの誇りと自信を守り続ける頑固な強さがあるということです。
実際、彼らには先祖があり、歴史があります。それなりの基礎があります。「彼らは、その先祖たちと同様わたしに背いて、今日この日に至っている」(3節)とあるとおりです。しかも、民であり、家です。一人の人が言い出した言葉に、軽々と動かされるわけにもいきません。それゆえ、聞いても聞かないことは、ある意味で当然でした。この民の心の有様は、人の子イエスが来られたときにも変わりませんでした。彼らは先祖を断罪しながら、こう言います。「もし先祖の時代に生きていても、預言者の血を流す側にはつかなかったであろう」(マタ23章30節)。強情な人々の心のままです。
神の言葉はかつて預言者によって、人びとに伝えられました。そして今は、イエス・キリストにおいて、人の心のすぐ近くにあります。その言葉の一つ一つによって、「恥知らずと強情」から救い出され続けながら、御言葉に聞き続けることができたら幸いです。聖霊によって私たちの心が造り変えられることを祈ります。
【祈り】
自分の心に欺かれないで聞けるよう、助け導いてください。