4月19日(土) 詩編81編
主は民を最良の小麦で養ってくださる。
「わたしは岩から蜜を滴らせて
あなたを飽かせるであろう。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編81編17節
詩人は、「わたしたちの力の神に向かって喜び歌い…角笛を吹き鳴らせ、新月、満月、わたしたちの祭りの日に」(2〜4節)と、神賛美へと人びとを招きます。この「祭り」とは、その特徴から「仮庵祭」であることが分かります。それは、収穫を祝う「収穫祭」ですが、元々はイスラエルの民がエジプトの国から導き出されたとき、荒れ野の生活において、神の守りの内に仮庵に住んだことを想い起こす祭りでした(レビ23章43節)。詩人は、仮庵祭の日に、神の救いが与えられていることを覚えて、神を賛美しようと民を招いているのです。
6節からは、その救いの神に感謝をささげ、神の言葉に聞き従うことの大切さが語られます。「イスラエルよ、わたしに聞き従え。」(9節)、「口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう」(11節)と、神の言葉に聞き従うならば、私たちの命が満たされることを語るのです。
17節には「主は民を最良の小麦で養ってくださる。『わたしは岩から蜜を滴らせて、あなたを飽かせるであろう』」と、神の言葉が最良の小麦と蜜にたとえられています。私たちの主は、御言葉によって、最良の命の糧を私たちに与えてくださいます。私たちはきょうも、口を広く大きく開けて、主の御言葉をいただき、その命に養われて歩んで参りましょう。
【祈り】
きょうも日ごとの霊の糧を与え、私たちの命を養ってください。