4月10日(木) マルコ9章
「わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書9章40節
主の名によって悪霊を追い出す者たちが現れました。それは主イエスの働きが多くの人びとに知られ、好感を得ていたためです。ここに宣教の広がりを見ることができます。喜ばしいことです。しかし、弟子たちは納得できません。「だれがいちばん偉いか」と議論していたためです(34節)。彼らの中では、宣教の成果を自分の成果とすることが問題となっていました。主イエスの直弟子であるというプライドが邪魔していました。だから、他の者の功績を認められなかったのです。
しかし、主イエスによって、逆らわない者は味方であるという、驚くべき視野が与えられます。宣教の権威は、ただ神にのみあります。神がお許しになれば、誰によってであれ、宣教の働きは豊かに実を結びます。主ご自身がそのことを喜ばれます。
私たちも主イエスの名を用いています。聖なる神と罪人には隔たりがありますから、御子イエスの名によって日々祈ります。私たちは主イエスにも、父なる神にも直接お会いしたことがありません。それどころか、私たちは神に背き、自分勝手に生きる罪人です。しかし主は、その私たちをも味方だと証言してくださいました。これが、どれほど偉大な事実であるかに、心を留めたいと思います。
【祈り】
主よ、あなたはご自分に背いた者をもご自分の味方としてくださいました。この赦し、励ましを感謝します。