3月23日(日) ルカ13章31-35節
「…めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしはお前の子らを何度集めようとしたことか。だが、お前たちは応じようとしなかった。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書13章34節
31節に「ヘロデがあなたを殺そうとしています」とありますが、直訳しますと、「ヘロデがあなたを殺すことを欲しています」となります。それに対して、34節後半には、「わたしはお前の子らを何度集めようとしたことか」とありますが、ここを直訳すると、「わたしはお前の子らを集めることを何度欲したことか」となるのです。それに対して、「お前たちは応じようとしなかった」とありますが、ここは「お前たちは欲しなかった」となります。
主イエスの救おうとする強い意志があるのに、その一方でイエスを殺そうとする願望があり、主イエスの救おうとする意志をはねのける思いがあります。ことごとく、食い違っているのです。一方には、神の無限の愛があり、他方には、罪深い人間の残酷で頑なな心があります。この計り知れなく罪深い私たち人間に対する神の無限の愛が、イエス・キリストの十字架に見事に表されているのです。 あなたが主イエスをメシア、救い主として信じ、心に受け入れるとき、主イエスは、十字架の贖いによって、あなたを完全に救ってくださり、その羽をもってあなたを覆い、翼の下にかばってくださるのです。だから、主イエスの愛に応えて、信仰と従順の道を共に歩んでいきましょう。
【祈り】
主よ、あなたの十字架にあらわされた神の愛を、無限の愛を信じ、あなたのみに依り頼みます。