山下正雄(ラジオ牧師)
メッセージ: あなたがたに平和があるように
ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストが十字架の上で死を遂げた時、弟子たちはすっかりおびえて、姿を隠すほどでした。それも無理はありません。キリストの仲間だと分かれば、自分たちもまた同じ目に遭って殺されてしまうかもしれないからです。そんな弟子たちの心には、キリストが語って聞かせた復活の約束など、受け止める余地もありません。ただただ、家の戸を閉め切って隠れるしかなかったのです。当然、心のうちには、安らぎなどありません。
そんな弟子たちのところへ姿を現したキリストが、最初にかけた言葉が、「あなたがたに平和があるように」という言葉でした。これは、ユダヤ人たちが使う普通の挨拶の言葉です。ですからこの箇所を「やあ、こんにちは。」と訳したほうが正しいとさえ主張する翻訳者もいるほどです。確かに、そうかもしれません。
しかしこの時ばかりは、弟子たちの心に、この挨拶の言葉の本来の意味がどれほど染み入ったかと想像します。弟子たちの心に広がった安堵感は、言葉では言い表せなかったほどでしょう。もし、心に本当の平和がなければ、人生の荒波を乗り越えていくことは難しいことです。イエス・キリストこそわたしたちに平安と平和をもたらしてくださるお方です。
今日の聖書の言葉
「あなたがたに平和があるように」ヨハネによる福音書20章19節
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