あさのことば

非難の中の福音 1.知る、言う、行う

放送日
2022年10月2日(日)
お話し
野島邦夫(東京教会牧師)

野島邦夫(東京教会牧師)

メッセージ: 非難の中の福音 1.知る、言う、行う

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会牧師の野島邦夫です。
 イエス様と聞けば、私たちにはすぐに、「愛に富んだ優しいお方」というイメージが思い浮かびます。この方が、時に、非常に厳しい非難の言葉を口にされます。マタイによる福音書第23章が、その代表箇所です。今回のシリーズでは、この章の幾つかの言葉から、イエス様の非難の意図を学びます。

 ここで、批判は、律法学者たちとファリサイ派の人々に向けられます。ユダヤ人は、旧約聖書というかけがえのない書物を与えられた唯一の民族です。その中でも彼らは、聖書研究に最も熱心な人々でした。

 なぜ彼らを、イエス様は、激しく叱責されるのか。彼らは「言うだけで実行しないからだ」、とイエス様は言われます。3節。彼らは専門的に勉強していますから、聖書をよく知っており、言うことは正しい、しかし、言うのは簡単であり、彼らはその神の教えのすべてを実行しない、と言う意味です。

 ここから、私たちへのイエス様の忠告を聴きましょう。聖書の知識を増やし、理解を深めることが、イコール「キリスト教信仰が深まること」ではありません。学んで受け入れた神の教えを実行して、初めて生きた信仰です。プロテスタント教会は、説教中心です。聞いて知的に理解することが重視されます。そこに留めず、これは神のご意志だと確信できたら、実行しましょう。その時、信仰生活は、生き生きとしてきます。

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