あさのことば

想像の力

放送日
2023年8月4日(金)
お話し
杉山昌樹(上福岡教会牧師)

杉山昌樹(上福岡教会牧師)

メッセージ: 想像の力

 いかがお過ごしですか。上福岡教会の杉山です。
 有名なモンゴメリの「赤毛のアン」のセリフに、「想像の余地」という言葉があります。他の人にはただの景色に過ぎないもの、例えば、桜がきれいだ、で終わってしまう景色も、アンの目には、花嫁の姿に見え、さらには、自分の結婚への期待まで語られます。

 聖書の詩編にも、同じように、目の前の景色から、すばらしい世界を思い描く言葉にあふれた詩があります(詩編48編参照)。「シオン」という名が登場します。今の「エルサレム」のことです。エルサレムは、イスラエル南部の低い丘の上の小さな町です。しかし、その詩においては、北の果ての高く美しい神の都として描かれています。エルサレムの建物は、神殿や王宮こそそれなりに立派だったかもしれませんが、全体としては、低い建物が連なっていたはずです。しかし、広い城郭に立派な砦の塔が連なる様子が描かれています。これは、想像の世界です。

 実は、この詩には、そのような想像の種明かしとも、あるいは、想像の勧めとも取れる言葉があります。それは、「神よ、神殿にあってわたしたちは あなたの慈しみを思い描く。」(詩編48:10)です。現実の神殿の中で、神がわたしたちにして下さる素晴らしいこと、圧倒的な守り、実現していく正義、それを喜び歌う人々の様子を思いめぐらそう。そして、この幻のシオンの周りをまわり、塔の数を数えよう、と。

 なぜ詩人はこのように勧めるのでしょうか。それは、このような未来への喜ばしい想像こそ、世代を超えて人を生かしていく力があるからです。

全ての番組からランダムに
  1. 自分からの解放

  2. コロサイ4章 制限されない自由

  3. 赦し合う心

  4. 祈り(詩編16:7-8)

  5. 神様が心配してくださる

  6. 山下先生のQ&A「祈っても聞かれないとき祈り続けることは無駄ですか?」(愛知県 Hさん)

  7. 祈り(詩編107:28-29)

  8. ヨハネ9章 クリスマスの心・賛美

  9. リスナーの作品ご紹介-「最後の乳房」(コスモスさん),「告白を捧げます」(春奈さん)

  10. 安心して