7月8日(火) エゼキエル5章
「しかし、この都は…周りの諸国より激しくわたしの掟に逆らった。まことに彼らはわたしの裁きを拒み、わたしの掟に従って歩もうとしなかった。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エゼキエル書5章6節
神は、イスラエルの民に「周りの諸国より激しくわたしの掟に逆らった」と言われます。しかし、彼らは自覚することができません。神の怒りは燃え上っていましたが、それを受け止める知恵も力がないのです。どんな思いで、預言者は神の言葉を聞き続けたことでしょうか。
事はまだそのとおりになっていませんが、耐え難い言葉の数々です。「わたしは生きている、と主なる神は言われる」(11節)。その事が起きていなくても、生ける神とその言葉に向き合うことに耐えられません。預言者は沈黙して、神に従い、聞き続けます。聞くほどに悲しみや恐れや怒りや、さまざまな思いが湧きおこったことでしょう。
しかし、預言者はそれでもなお祈りながら神の言葉を聞き続けます。預言者が食べた巻物には、彼の思いを導く言葉の数々も書き記されていました。「それをわたしの前に開くと、表にも裏にも文字が記されていた。それは哀歌と、呻きと、嘆きの言葉であった」(2章10節)。
「周りの諸国より激しくわたしの掟に逆らった」と言われるのは、神が民の心に近く歩み、すべてを与えて守ってくださったからです。そして今、怒りを燃やすときでさえ、近く語りかけてくださいます。主は、すぐ近くにおられました。
【祈り】
主が、私たちの心と考えを守り導いてくださいますように。