3月14日(金) 申命記34章
「これがあなたの子孫に与えるとわたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓った土地である。わたしはあなたがそれを自分の目で見るようにした。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記34章4節
申命記34章は、モーセが約束の地を目の前にしながら、そこに入れず息を引き取る場面が描かれています。その中で、きょうの聖句の箇所は、神が世代を超えて約束を守り続けるお方であることを示しています。モーセはその約束を信じて忠実に従いましたが、約束の地に入ることは許されませんでした。
聖書の中で神の契約とその約束の成就は重要なテーマです。モーセの物語は、神の契約が時を超えて成就することを教えています。この成就は新約聖書でイエス・キリストによってクライマックスを迎え、主が新しい契約の仲介者となり、神の救いを完全に成就されました。
モーセが約束の地に入れなかったことは象徴的です。律法の限界を示し、最終的な救いがキリストによってもたらされることを示しています。キリストは、神との永遠の交わりという真の約束の地を私たちに与えるお方です。
きょうの箇所は、信仰の忍耐と神の主権を信頼する姿勢を教えます。私たちも、神の約束が目に見えなくとも信頼し続けることが求められます。神の時が来れば、すべての約束は「モーセのような預言者」として来られたイエス・キリストを通して完全に成就するからです。
【祈り】
主よ、あなたの約束を信じ、永遠の救いを見つめながら歩ませてください。