仲保者の執り成しのゆえに

1月16日(木)申命記9章

あなたが正しいので、あなたの神、主がこの良い土地を与え、それを得させてくださるのではないことをわきまえなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記 9章6節

約束の土地に入る特権が与えられたことについて、モーセは繰り返し「あなたが正しい」からではないと民に言い聞かせます。そして、シナイでの金の子牛事件をはじめ彼らが何度も主に背いてきた事実と、モーセの執り成しによって滅びから免れたことを思い起こさせようとしています。

それは、第一に、自分たちがいかにかたくなであるかを忘れずに、謙遜であり続けるためです。もちろん罪を犯した当事者は、これを聞いている彼ら自身ではないかもしれません。しかし、かたくなな「民」と言われるように、彼ら自身もその共同体の一部だからです。

それはちょうど、アダムが犯した罪の責任を私たちが負っているのに似ています。私たちがそこにいたわけではありませんが、日々主の戒めを破り続けている点において、アダムと全く同じなのです。

過去を思い起こすもう一つの理由は、私たちが赦されて今あることを忘れないためです。私たちには、本来、約束の土地(神の国)に入る資格などありません。ただ、唯一の仲保者イエス・キリストによる執り成しのゆえに、その光栄にあずかっていることを忘れることなく、謙遜であり続けたいと思います。

【祈り】 神様、かたくなな私たちをお赦しください。たえず謙遜に、御前を歩むことができますように。

関連記事

今人気の記事をチェック