サムエル下1章 勇士らは倒れた
ああ、勇士らは戦いのさなかに倒れた。
ヨナタンはイスラエルの高い丘で刺し殺された。
あなたを思ってわたしは悲しむ
兄弟ヨナタンよ、まことの喜び
女の愛にまさる驚くべきあなたの愛を。(サムエル下1:25-26)
ダビデがペリシテ人の戦士ゴリアトを倒したときから、サウルはダビデに敵意を抱くようになりました。ただサウルの子ヨナタンは、ダビデを深く愛しました。ヨナタンは、父サウルにダビデを殺すように命じられてもダビデを守りました。
ダビデは、このように自分を殺そうとするサウルに対して寛大な心を持っていました。それは、どんなに横暴でも、サウルは「主が油を注がれた方」だからです。だから、サウルを殺したことを伝えに来たアマレク人の若者をダビデはゆるしませんでした。
ところで、サウルが王位から退けられたのは、そもそも彼が神の言葉に聞き従わなかったことによります。サウルの死は、神の裁きです。サウルの神に対する不従順のゆえに、王位は、ダビデに移されました。
しかし、このように神が退けたサウルであっても、ダビデは、決して軽んじることをしません。ダビデは、サウルとその子ヨナタンの死を心から嘆き悲しみました。ヨナタンの死の知らせにダビデは、嘆きの歌を歌います。「あなたを思ってわたしは悲しむ」と。
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