背信の女イスラエルよ、立ち帰れと
主は言われる。(エレミヤ3:12)
預言者エレミヤは、南ユダの神に対する霊的な姦淫を説明するために、夫婦の不貞という痛ましいイメージで語ります。申命記24章1〜4節によれば、離婚した女性が他の人と結婚した後、最初の夫のもとに戻ることは禁じられていました。すなわち、本来であればもう神の元に帰ることはできません。
6節以降にあるように、ユダは北イスラエルの歴史を知っていました。イスラエルの歴史は警告ですが、ユダは反省せず偶像崇拝にふけります。このようなユダに対して主はエレミヤを通して非難の言葉を語られます。
しかし、エレミヤを通して語られる主のメッセージは、非難ばかりではありません。12節と13節は、執拗な反逆に直面しても赦そうとなさる神のご意志と、ゆるぎない憐れみを見ることができます。悔い改めの呼びかけは、ユダだけでなく、すでに滅びた北イスラエル王国にも象徴的に拡大されています。悔い改める者を赦してくださるのが神なのです。
この悔い改めの呼びかけは、単に外面的な行事や儀式への回帰を意味するものではありません。エレミヤは、神が牧者を与え、民を新しい契約に導くという贖いを預言しています。この新しい契約を完全に成就させ、可能にし、神の民の心を変えるキリストの到来を示しているのです。
【祈り】 主よ、キリストの恵みにより私たちをいやしてくださり、感謝します。
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