主はモーセを通してイスラエルの民に除酵祭、すなわち、酵母を入れないパンの祭りを守るようにとお命じになりました。正月の14日の夕方から21日の夕方までの7日間(12章18節)、酵母を入れないパンを食べ、最初の日と第7日には聖なる集会を開くようにと定められました。イスラエルの民がエジプトを出るときは速やかに出発しなければならず、酵母やその他の物品をたくさん持ち出すことはできませんでした。だから除酵祭を行うことは、奴隷の家であったエジプトからの解放、ひいてはエジプト脱出の記念となります。そのために約束の地カナンに入国したら行うようにと命じられたのです(13章5節)。「あなたは、この言葉を自分の腕と額に付けて…主が力強い御手をもって、あなたをエジプトから導き出されたからである。」(出エジプト13:9)