創世記30章 命の主の御心によって生きる
「わたしが神に代われるというのか。お前の胎に子供を宿らせないのは神御自身なのだ。」(創世記30:2)
骨肉に会えたヤコブは、ラケルとレアの2人を妻とします。しかし、すぐに2人の妻の間にそれこそ骨肉の争いが起こります。
時代的な背景もあり、ヤコブが2人の妻を持ったこと自体は問題にされていませんが、やはり家庭内に問題が起こるのです。子どもを授からないラケルは激しく姉のレアを妬み、夫のヤコブに怒りをぶつけます。子供を授けるのは主だと分かっていても、その気持ちを吐き出したのでした。
ヤコブの怒りも当然かもしれません。このヤコブの言葉をきっかけに、ラケルとレアそれぞれの召し使いが側女としてヤコブに与えられて、彼女たちも子を産みます。
旧約聖書の歴史を示されている私たちは、ヤコブからイスラエルの十二部族が出たことを知っています。多くの子らを4人の女性が産みました。そこには私たちには隠されている主のお考えがあったと言えます。
この章では、レアとラケルの必死さが伝わってきます。その中で神はレアとラケルの願いも聞き入れ、御心に留められました。
今日は、子どもが与えられることを願わないことも、また願っても子を授からないこともあります。しかし、どのような状況にあっても、主こそが、命の主です。
【祈り】 命の主である神の御心によってこの世に生かされていることを、感謝して生きる者とならせてください。
Copyright (C) 2023 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.