「シロアの水」とはエルサレムの近くの泉から引いた水道のことで、神がエルサレムに注いでおられる恵みを指し示しています。シロアの水は、たとえゆるやかな流れであっても、エルサレムの住民の命をしっかりと支えていました。それと同様に、神の恵みも、たとえゆるやかに注がれているかのように思えても、確かにエルサレムの住民の命を支えていたのです。ところが、ゆるやかで静かなものは、とかく目を引くことが少なく、ないがしろにされやすいものです。エルサレムの住民も、この過ちを犯してしまいました。神の恵みが、絶え間なく注がれているというのに、それがゆるやかに注がれているために、当たり前のことと受け止めてしまい、それをないがしろにしてしまいました。それゆえに神は、アッシリアの軍隊を強く水かさの多いユーフラテス川の水のように襲来させ、ご自身の力を示される、と言われます。「この民はゆるやかに流れるシロアの水を拒み
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それゆえ、見よ、主は大河の激流を
彼らの上に襲いかからせようとしておられる。」(イザヤ8:6-7)