詩編103編 わたしの魂よ主をたたえよ
主は憐れみ深く、恵みに富み
忍耐強く、慈しみは大きい。(詩編103:8)
「わたしの魂よ、主をたたえよ」で始まる103編は、捕囚期以降の作品と言われています。「主は御自分の道をモーセに、御業をイスラエルの子らに示された」(7節)と語る詩人は、モーセの出エジプトと捕囚からの解放という救いを重ね合わせています。そして、解放を実現してくださった神に対して、「主は憐れみ深く、恵みに富み、忍耐強く、慈しみは大きい」とほめたたえています。
神に背き、偶像崇拝の罪に堕落したイスラエルの民でした。しかし、神はその罪に応じてあしらわれることなく(10節)、70年の時を経て、解放という救いの恵みを、イスラエルの子らに来たらせてくださいました。「主を畏れる人」(11、13、17節)、「イスラエルの子ら」そして「主の契約を守る人」(18節)とは、主を信じる人です。
出エジプト、捕囚からの解放へと受け継がれた罪からの救いの契約は、神の憐れみと慈しみと忍耐を経て、時満ちて、世へと遣わされた神の子キリストによって成就しました。キリストを信じている私たちは、その信仰によって、「わたしの魂よ、主をたたえよ」と神を賛美することのできるキリスト者です。神の恵みの中で生かされている者として、新しい一日を始めましょう。
【祈り】 永遠の救いの契約の中へとわたしを入れてくださった主よ、きょうもキリストの御名をほめたたえます。
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