王位についたソロモンは、ダビデの遺言どおりに行って、その支配を確立します。そのような彼の夢の中にはじめて主が立たれて、願い事を尋ねられました。ソロモンは、主が父ダビデを祝福してくださったことを感謝し、主が自分をこの王座に据えられたことを謙虚に告白して、この務めをなすために必要と思われる善と悪とを判断する知恵と神の声を聞き分ける心を願いました。この願いは主の願いと一致し、主は喜んで神の知恵を与えられます。そればかりか、富と栄光までも与えられると告げられました。そして、そのお言葉どおりに、彼の裁きは神の知恵によってなされ、人びとは王を畏れ敬い、全世界の王侯たちが王の言葉に耳を傾けるようになります。主はソロモンのこの願いをお喜びになった。(列王上3:10)