自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。わたしは主である。(レビ19:18)
「それを実行しなさい。そうすれば命が得られる」(ルカ10章28節)と主イエスが教えてくださったのは、レビ記のこの個所からです。
「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい」という「最も重要」な戒めに帰着する文脈は、「穀物を収穫するときは、畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない」(9節)という掟から始まります。そもそもこの「貧しい者や寄留者」(10節)を思う愛の掟があったからこそ、ルツはボアズに出会い、ダビデへ、そしてダビデの子へと至ることになりました。
「隣人」の代表としてのもう一つの定形に「やもめやみなしご」がありますが、これがルツやナオミにも当てはまるようにルツ記は物語りました。聖書は隣人を「弱い者」と言い換えます。良いサマリア人のたとえによれば倒れ伏している人です。心が倒れ伏している人、寄る辺ない試みの中にある人、居丈高だが本当は弱い人、そんな人を「自分自身を愛するように」愛するということは、あなたにとってはどういうことになるでしょうか。
「それを実行しなさい。そうすれば命が得られる」。これが主イエスの教えです。
【祈り】 隣人と向かい合わせてください。ただ自分の満足を追い求めるのではなく、隣人の身にもなってみる思いを、どうぞお与えください。
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