すべてを失ったヨブに残されたものは、「わたしの僕ヨブ」と親しく呼んでくださる神との関係でした(1章8節)。しかし、それならば何故、このような苦難に遭わなければならないのか。今や自分は、神の敵とみなされているのではないか。ヨブは、神が沈黙を破って現れ、「共に裁きの座に出ること」を願います(32節)。けれども到底、ヨブ一人で、神の御前に立つことはできません。傍らに立って執り成してくださる「仲裁する者」がどうしても必要なのです。あの方とわたしの間を調停してくれる者
仲裁する者がいるなら
わたしの上からあの方の杖を
取り払ってくれるものがあるなら
その時には、あの方の怒りに脅かされることなく
恐れることなくわたしは宣言するだろう
わたしは正当に扱われていない、と。(ヨブ9:33-35)