月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年7月17日(金)

ホセア7章 目に見えるものに依り頼むのではなく

  

なんと災いなことか。
彼らはわたしから離れ去った。
わたしに背いたから、彼らは滅びる。
どんなに彼らを救おうとしても
彼らはわたしに偽って語る。
彼らは心からわたしの助けを求めようとはしない。(ホセア7:13-14)

 北イスラエルの政局はヤロブアム二世の死後、不安定になりました(列王下15章を参照)。その子ゼカルヤが王位を継承しましたが、わずか6か月でシャルムの謀反によって殺されます。シャルムも王となりますが、ひと月でメナヘムに殺されました。

 「王たちはことごとく倒れ、ひとりとして、わたしを呼ぶ者はなかった」と、神は語ります。彼らは神の栄光を現わす国造りを祈り求めません。自らのために謀反を起こして、神によるのではなく自らの力で王権を奪取しました。

 アッシリアの侵略の危機が迫る中、次の王メナヘムはアッシリアに銀1千キカルを貢いで、属国として自分の地位を保全しました。これは約34トンの銀になります。これらの富も神がイスラエルに与えた財産です。王はそれを自分の財産として勝手に用いて自分の地位を守ろうとしました。しかし、この王も10年で死にます。ひと時の安全も僅かであり、治世は短く、「彼らはわたしから離れ去った。…彼らは滅びる」との言葉が響きます。神は、金銭や軍事力に頼るのではなく、生ける神に依り頼むようにと、私たちを招き続けます。

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