月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年4月23日(木)

サムエル上1章 一番大切なものを主に献げる

  

主は彼女を御心に留められ、ハンナは身ごもり、月が満ちて男の子を産んだ。主に願って得た子供なので、その名をサムエル(その名は神)と名付けた。(サムエル上1:19-20)

 サムエル記は、預言者であり最後の士師であるサムエルの誕生物語からはじまります。父となるエルカナはエフライムの家系に属する人で、母となるハンナは子どもが与えられるのをずっと祈り願い続けていました。主なる神はハンナの心からの祈りを聞かれ、彼女は待望の男子を身ごもります。

 ここで驚かされるのは、ハンナが大切な子どもを神に献げることを誓い、そして実際にそのようにしたということです。ずっと子どもが与えられないことで苦しんできた彼女にとって、それは非常に大きな決断だったはずです。しかし、彼女は主なる神の前にふさわしいことをしました。

 まだ幼い息子をシロの聖所に仕える祭司エリに委ねたハンナは、夫エルカナとともに年に一度シロの聖所に上り、年ごとの献げものとともに、息子のための小さな上着を届けます。主は彼女を顧みてくださり、夫エルカナとの間に息子を3人、娘2人が与えられることになります(2章21節)。自分にとって一番大切なものを献げる信仰に、主は豊かに報いてくださいます。

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