パウロの伝道者としての生涯は、苦しみの連続でした。むち打たれ、投獄され、難船し、飢え渇きを覚え、経験してきた苦労は数えきれないほどでした(2コリ11章)。パウロはフィリピにおける伝道の時にも投獄され、この手紙を記しているときも牢獄の中にいました。数々の苦難を通ってきたパウロにとって、フィリピの教会が、自分と苦しみを共にしてくれたことが大きな慰めとなっていたのです。それにしても、あなたがたは、よくわたしと苦しみを共にしてくれました。
フィリピの人たち、あなたがたも知っているとおり、わたしが福音の宣教の初めにマケドニア州を出たとき、もののやり取りでわたしの働きに参加した教会はあなたがたのほかに一つもありませんでした。(フィリピ4:14-15)