主イエスとサマリアの女の話を、このレントの時期に読んでみますと、また違った味わいが与えられます。イエス・キリスト(=御言葉)以外に魂の潤い、癒しがないことを教えられると共に、この方に出会うことによって、初めは殻に閉じこもっていた者が、次第に心開かれ、遂には礼拝者へと変えられていく姿、そのプロセスを強く見させられるからです。そして、イエス・キリストによらなければ、毎週の私たちの礼拝は成立しないことについてもこの箇所から教えられます。イエスが、「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい」と言われると、女は答えて、「わたしには夫はいません」と言った。イエスは言われた。「『夫はいません』とは、まさにそのとおりだ。…あなたは、ありのままを言ったわけだ。」(ヨハネ4:16-18)