エルサレムの陥落という決定的な出来事を経験し、あまりにも大きな罪を犯してしまったために滅びるしかないと絶望する捕囚の民。彼らに対して、主なる神はエゼキエルを通して励ましの言葉をかけてくださいました。主は決して悪人が死ぬことを喜ばれません。むしろ悔い改めて悪しき道から立ち帰って生きることを喜んでくださるお方です。それはエルサレムの陥落と捕囚を経験した民にこそ当てはまります。悔い改めて生きる道は、どれほど大きな罪を犯した者たちにも常に残されているのです。わたしは悪人が死ぬのを喜ばない。むしろ、悪人がその道から立ち帰って生きることを喜ぶ。立ち帰れ、立ち帰れ、お前たちの悪しき道から。イスラエルの家よ、どうしてお前たちは死んでよいだろうか。(エゼキエル33:11)